弘電社インタビュー記事を公開 ― 銀座の大型設備搬送に「ARACOM CRANE」を採用
AI・シミュレーション技術の研究開発・ソリューション提供を手掛ける株式会社アラヤ(東京都千代田区、代表取締役社長:金井 良太、以下アラヤ)は、株式会社弘電社(東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:梶川裕司)による本社ビル屋上での大型受電設備更新工事において、BIM/CIM連携クレーンシミュレーションソフト「ARACOM CRANE(アラコムクレーン)」が採用されたことをお知らせします。
本取り組みでは、都市部の限られた作業空間において、3Dシミュレーションを用いた事前検証により、クレーン作業時の干渉リスクを事前に把握し、安全性と作業効率の両立を実現しました。実施工においても、事前検証結果と同一の手順で搬送を完了し、計画精度の高さが確認されました。

開発の背景
都市部における大型設備工事では、限られた作業空間や複雑な周辺環境の中で安全かつ正確に作業を行うことが求められます。特に銀座のような高密度エリアでは、道路幅や隣接建物、看板、街灯など、さまざまな構造物が干渉リスクとなり、わずかな誤差が大きな事故につながる可能性があります。
こうした環境下では、クレーンの配置やブーム角度、搬送経路などを“勘と経験”に頼って検討するケースも少なくありません。しかし、施工の難易度が高まるにつれて、安全性を客観的に検証できる仕組みの必要性が高まっていました。
このような背景のもと、株式会社弘電社は、建設現場の安全性と効率性を両立する新しい手法として、3Dモデルや点群データを活用したクレーンシミュレーション技術の導入を検討。導入により、経験則に依存していた検討プロセスを“見える化”し、誰もが理解・共有できる安全計画の実現を目指しました。
クレーンシミュレーション技術の概要
アラヤが開発したクレーン計画検討シミュレーションソフト「ARACOM CRANE」は、建設現場におけるクレーン作業の事前検証・安全設計を支援するために開発されたBIM/CIM連携型システムです。
本ソフトを用いることで、現場の3Dモデルや点群データを基に、クレーンの配置・ブーム長・旋回角度などを仮想空間上で再現し、作業時の干渉や接触リスクを事前に把握することが可能になります。
担当者インタビュー記事を公開
本プロジェクトの詳細や、弘電社様のインタビューをまとめた記事を、アラヤのオウンドメディア「note」にて公開しました。
実際の検討プロセスや、現場で得られた効果、安全性向上の具体的な工夫などを紹介しています。
▶︎ 詳細インタビュー記事:https://note.com/preview/n418d4a881ca7?prev_access_key=215a002ad7c911601542838d7429af49
ARACOM CRANEについて
ARACOM CRANE(アラコムクレーン)は、BIM/CIM/点群を組合せ、クレーン計画を4Dアニメーションで可視化し、関係者間の共通認識の醸成を容易にします。
https://www.araya.org/lp/construction/aracomcrane/

■ アラヤについて
アラヤは、人工知能(AI)やアルゴリズムをコア技術として、様々な業界で事業を展開しています。建設業界に対しては、BIM/CIMを活用した計画シミュレーション、自己位置把握(SLAM)等の点群データ活用、自律AIを活用した重機自動運転等の開発支援・ソリューションを提供しています。
本案件をはじめとして、アラヤではAIや脳研究のナレッジを活用したソリューション開発を承っています。お気軽にご相談ください。
【会社概要】
会社名:株式会社アラヤ
代表者:代表取締役 金井 良太
設 立:2013年12月
所在地:東京都千代田区神田佐久間町1-11 産報佐久間ビル6F
URL: https://www.araya.org/
事 業:ディープラーニング、エッジAI、自律AI、ニューロテック、研究受託等
問い合わせURL: https://www.araya.org/contact
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