AIドローンによる倉庫の棚卸作業 2020年5月16日 / 最終更新日 : 2021年3月24日 araya AI開発事例 プロジェクト概要 アラヤの自律エージェントチームでは、ドローンに搭載されたカメラからの画像情報をもとに、ドローンが自律的に飛行する技術を開発しています(詳しくはこちらの記事もあわせてご覧ください)。 この技術を物流倉庫における棚卸の自動化に活用し、従来人が行っていた作業の大幅な効率化を目指します。 プロジェクトの社会的背景 物流業界において、昨今の流通量増加や、少子高齢化に伴う労働人口の減少から、一層の効率性向上が求められています。特に物流倉庫での棚卸は、広い範囲での作業となり、また、高所での作業も伴うため、作業者の安全性の確保も必要です。 自律的に飛行するドローンを倉庫の棚卸作業に活用することで、短時間・低コストで実現可能になります。 開発中の自動棚卸ドローンの概要 ドローンが、すべての箱をなぞるように自律的に飛行しながら、箱に貼られたバーコードやQRコードをスキャンし、情報を在庫管理システムに登録します。 省力化、棚卸精度の向上、棚卸作業のための操業停止期間の短縮などが期待できます。 現状の成果例:デモ環境における自律飛行 棚にQRを貼った箱が並べられており、ドローンが自動で飛行しながらそのQRコードを読み取ります。 事前にシミュレーション環境上で正しく動作するように検証を行い、その後、実際の環境(ドローン実機・棚・箱)でも同様に動作できるようになっています。 https://youtu.be/WEJ5-Ab1GNc開発中の自動棚卸ドローンの仕組み このシステムでは、2種類のQRコードを使用します。ドローンはこれらのQRコードを読み取ることで、自動で飛行し、在庫情報を記録していきます。 (1) 飛行するルートをナビゲーションするためのQRコード ドローンが飛行するルートを、QRコードを用いて設定します。 (2) 在庫の情報を表示するためのQRコード 箱に入っている商品に関する情報をQRコードに保存しておき、ドローンが読み取ると在庫管理システムへ情報を送信します。 ドローンの自動飛行の検証を初めから実環境で行おうとすると、実験に時間がかかり、またうまく行かなかった場合、ドローンが破損してしまうリスクも高いです。 これを事前にシミュレーション環境上で試す事により、効率的に・多くの回数を・低リスクで検証することができます。 開発中の自動棚卸ドローンのメリット アラヤで進めている自動棚卸ドローンには、他のAGVや自走ロボットなどを利用した自動棚卸技術と比較して、主に「導入・運用コストを抑えられる」というメリットがあります。 今後に向けて 現在は弊社内で構築したデモ環境にて、自動棚卸ドローンの技術開発・検証を進めていますが、今後は実環境での検証を進めていきたいと考えています。アラヤの自動棚卸ドローン技術を活用して、一緒にソリューション開発を進めてくださる物流業界のパートナー企業様を募集しております。 まずはお問い合わせください 事例紹介一覧に戻る